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2025-26 / 今更振り返るサバティカル

完全に書くタイミングを逃したなーと思いつつ、後進のためにも、書けることは残しておきたいなーと思い筆を取った。

今働いている会社では、10年以上勤続すると「サバティカル休暇」という最長3ヶ月の休暇を取得できる制度がある。今回はこの休暇をフルに取得し、2024年11月から2025年1月までの3ヶ月間を休暇として過ごした。

もともと「この会社で10年働いたら辞めよう」と考えていたのだが、ちょうど10年勤続して休暇の権利があるなら、せっかくだしもらっておこう、くらいの軽いノリだった。とはいえ簡単に取れるものでもないので、「人生を加速させる休暇にする」という目標を掲げた。やりたいことが常にたくさんあって、土日だけでは消化しきれない!みたいなことが多く、普段は時間がなくて後回しにしていることを取り組む期間にしよう、という狙いだった。

2024年4月頃に「期末あたりからなら仕事に穴を開けずに済みそう」と見通しが立ち、諸々のスケジュールを考慮して11月からの取得で申請を出し、無事に承認されて休みに入ることができた。

期間が11月から1月ということで、年末年始・冬を挟む都合上、11〜12月は旅行や通院といった外向きの予定、12月後半〜1月はゲームやプログラミングといった内向きの活動を中心に過ごした。

もともと「2024年は旅行の年!」と決めていて、毎月どこかへ出かけるというアクティブな年にしていたのだが、11月はそれに輪をかけて飛び回るような感じになった(海外旅行には興味が薄く、国内旅行のみ)。北陸・東北・北海道は雪のシーズンのため回避したので、結果的には関東以南が中心になった。

11月上旬、まずはサンライズ瀬戸に乗って高松へ。長年の憧れだった寝台夜行列車を1ヶ月前から予約し、なんとか平日であれば取れたので無事乗車。瀬戸大橋を渡り、翌朝には高松に到着した。

香川といえばやはりうどん。うどんといえば香川。ということで朝からひたすらうどんを食べまくった。金毘羅さん参りにも行きたかったが、ことでんの揺れが激しく、途中で酔って下車してしまい時間が足りなくなって断念……。まぁ次回に持ち越しということで。

エリザベス女王杯。偶然GI開催日の指定席が取れたので、高松から帰ってきた週末に関西へ再度飛ぶというなかなかの旅程だった。せっかくの秋の京都なので何日か滞在しても良かったが、最近の京都はマジでおすすめしないという声も聞いていたし、翌日に別の予定があったため、とんぼ返りとなった。

あまり食べたことがなかったスゴクカタイアイスも食べた。カタクナカッタ

全くの偶然だが、昨年から自分のハンドルネーム(れぐの)と同じ名前の馬がデビューし、ずっとレースを追いかけている(同じ名前の馬が走るなんて人生で一度あるかないかの奇跡だと思う)。

当初は中央競馬での出走だったので全国の競馬場に足を運んだが、その後は地方競馬に移籍し、名古屋を経て現在は川崎を拠点にしている。

そして強いんだこれが!とってもかわいいぜ...。これを旅行と呼ぶかは微妙な距離感だが、平日の開催にあわせて川崎まで足を伸ばすのはなかなか難しいので、広義の旅行ということにしておく。

「宿坊」というものを知らなかったのだが、面白そうだと思って訪れることに。地図で見ると山奥で行きづらそうだったが、関空からロープウェイ経由でアクセスが整っていて、レンタサイクルもあり回りやすかったのがとても良かった。精進料理や護摩行、朝の勤行を体験するなど、貴重な経験ができた。

同じ千葉県内ながら、チーバくんの「右のツノ」くらい離れた銚子市。昔から恋愛SSゲーム『アマガミ』の聖地として知られており、見どころも多いので改めて訪れることにした。

レンタサイクルを借りられたのが1日だけだったため、移動時間が往復3時間*2=6時間という強行スケジュールだったが、海沿いの街の居心地の良さや、レタス畑と海風の強さがとても印象的だった。ただ、柏からのアクセスが壊滅的なので、常磐線方面からも特急を出してほしいなぁ……と切に思う。

何回競馬行くんだという感じだが、帰省のついでに園田競馬場にも行ってみた。伊丹空港からレンタサイクルでアクセスできることに気づき、羽田から伊丹へ飛んで自転車という面白い経路に。

園田競馬場には『ウマ娘』のパネルも多く、オタクとしては歓喜。

兵庫を即日で出た後、宮崎には直接帰らず、大分・別府へ飛んで温泉に浸かり、血の池地獄などを見てから帰省。九州まで来るとほぼ故郷みたいなもの(過言)なので、のんびりしながら宮崎に戻った。

こうして見ると、半分くらいは競馬メインのついで旅行みたいなものだが、行きたいと思っていた場所にはほぼ全部行けたので、かなり満足度の高い旅行シーズンだった。

主に「ランクを上げたい」と思っていたタイトルを集中してプレイした期間だった。

「四麻でも玉の間に行きたいなぁ」と長らく思っていたものの、なかなか時間が取れなかったので、しっかり腰を据えてプレイして雀豪に昇段。その後は雀豪☆2まで上がったものの、トップラスが続き、安定段位がだいぶ下がってしまったため、今後どうしようかなという感じ。

感覚として、土日はレベルの高いプレイヤーが多くて勝率が伸びず、平日夕方の方が戦績は良い印象。ただ、仕事で疲れていると集中力も落ちてしまい、結果的にまた打つ時間が取れなくなる……。しばらくは再び封印かな、という気がしている。

スプラトゥーン3・サーモンラン

Section titled “スプラトゥーン3・サーモンラン”

ずっと「サーモンランのランクを上げたい」と思っていたが、これもなかなかできていなかった。今回は時間を使って可能な範囲でランク上げを実施。

結果的にはカンスト(でんせつ999)にはほとんど到達できなかったが、すべてのステージで銀バッジ相当(でんせつ600以上)まで行くことができた。あとは良い編成の回を待てば、全ステージカンストも目指せそうな位置までは到達できたので、まずまず満足。

作りたいと思っていたものにまとまった時間を使えたのが非常に大きかった。

これまで生活のメトリクスを取る目的でAPIを利用可能なTodoistを利用していたものの、月課金が微妙に感じられ、Apple純正のリマインダーで代用できないかと考えた。

その結果、macOS上でリマインダーのデータを取得するPrometheus ExporterをGoで実装した。最終的には、reminders-cli(Swift製CLI)をos.Execで叩く構成に。GoでPrometheus Exporterを作るのは今回が初めてだったが、Pythonに比べるとややクセはあるものの、主流ライブラリが整っているのは好印象だった。

もともとはすべてShell Scriptで管理していたが、テストや部分実行が難しくなってきたことから、思い切ってAnsibleでIaC化することに。これによりテストも容易になり、Ansibleによる構成管理についての知見が得られたのは大きな収穫だった。

自作のPythonプロジェクトではこれまでPipenvを使用していたが、最近の流れを見てuvに全面移行。

移行当初はDependabotがうまく動かないなどの課題もあったが、現在ではそれも解消され、uvだけで完結できる環境が整った。Pythonライブラリの管理も含めてuvで回せるようになり、仕事にも還元できるスキルになったのはよかったと感じている。

地味だが重要な、健康まわりの課題にも手をつけることができた。

自分は遺伝性の肝嚢胞・腎嚢胞を持っており、このあたりの数値が悪くなりがち。それに加え、LDLコレステロールも高く、脂肪肝と診断されていた。さらにリウマチも疑われて再検査が必要だったが、忙しさで長らく放置していた。

今回、旅行の合間にようやく時間が取れて、血液検査を実施。結果的にはどちらも大した問題ではなく(脂肪肝は薬で治療中)、ひとまず「様子見」でOKという判断に。健康診断は年齢とともに1〜2項目は引っかかりがちなので、可能な限り再検査を回避したいものの、「言われるとだるい…」という感覚も否めない。

今後も、なるべく体に負債をためこまないようにしていきたい。

不用品がバカみたいに積み上がっていたので、まとめて全部清掃・出品した。流石にこの量になるとそう簡単に出品準備ができるものでもなく溜めてしまいがちだったのだが、まとめて時間ができたことでようやく全部出品し、引取り手を見つけることができた。こういうのも中々時間を見つけないとできないことだし、休業中のちょっとした稼ぎにも使えたのでその意味でも良かった。

本当は1月から婚活を始める予定だったが、思いのほかプログラミングにハマってしまい、時間が取れなかった。マッチングアプリ用の写真撮影くらいは…と思っていたものの、1月に入ってから体調(特に胃腸)を崩してしまい、気力が湧かず断念。

2月からは仕事復帰で一気に忙しくなり、結局写真撮影をしたのは4月。3ヶ月も遅れてしまった。タイミングの難しさを痛感した。

ただ、その結果として「結婚相談所を使ってみよう」と決心がつき、納得できる相談所と出会うこともできたので、悪いことばかりではなかった。よい意味での影響もあったと思う。

当初はreminders-exporterをSwiftでmacアプリ化する予定だったが、ちょうど標準テストフレームワークの「Testing」がメジャーアップデート直後で、環境が安定していなかったことから断念。

Swiftはまだ全体的に成熟していない印象があり、事前に詳しくなっておかないと、いつまでたっても「始めどき」にならない。そろそろ触ってみるタイミングかもしれないな、という気持ちもある。

多少は会社を見ておこうかとも思ったが、婚活すらできない状態で転職まで手を回すリソースはなく……。12月に入る頃にはあっさり諦めていた。

(ちなみにChatGPTに相談したら「まず婚活、次に引越し、それから転職」と言われたので、数年は転職を見送ることになりそう。実際、今の職場はめちゃくちゃ環境が良くなってきたし、当初考えていた外資系企業もAIの影響で採用が厳しくなっていて、今後どう動くかは未定。)

  • 目標だった「人生を加速させる休暇にする」がしっかり達成できた。
    • 自分はマルチタスクが苦手で、もしこの休みがなければ「あそこ行きたい」「ゲーム進めたい」「あれも作りたい」といった思いがずっと頭にあって、それを優先し続けていたと思う。その気持ちが一区切りついたことで、ようやく婚活に本腰を入れる気になれた。
    • 現在35歳ということもあり、婚活を始めるにはギリギリの年齢だったので、この加速は自分にとって必要だったと感じている。
  • 「やりたかったことがやれた」と自信を持って言える。
    • 人生でやりたいことは移ろいやすいが、一旦「人生のTODOリスト」がかなり消化できたことで、頭がスッキリした。
    • 特に「やりたいことだらけ、でも体力&時間がない」タイプの人間には、こういう時間を取るのは本当に大事。
  • 生活リズムが大きく崩れなかったこと。
    • 年齢のせいかもしれないが、基本的に早寝早起きを徹底できていた。夜型になることもなく、「明日もあるから今日はここまで」と区切りをつけやすかったのが大きい。
    • ゲーマー気質ではあるけど、10年サラリーマンをやってきた習慣の積み重ねも、良い方向に働いたと思う。
  • お金の管理はもう少し計画的にやるべきだった。
    • NISAに全額突っ込んで、SBI銀行のカードローン枠も確保していたので「なんとかなるっしょ」くらいの感覚で休みに入ったが、旅行を高頻度で入れた結果、クレカの引き落としが想像以上に膨らみ、「計画って大事だな」と痛感した。
    • また、復職後に思わぬ手当がなくなっていたり、税金・賞与の計算で誤算があったりした。
    • 会社ごとにルールは違うが、「休業中に何が支給され、何が支給されないか」は事前にしっかり把握しておくべき。
    • それでもなんとか3ヶ月過ごせたので、計画しておけばより良かった、という程度ではある。
  • 体調を崩してしまった。
    • 自分の弱点である胃腸を年末年始にかけて崩してしまい(逆流性食道炎の再発)、立て直す時間も取れずに2月の職場復帰となってしまったのはよくなかった。
    • 旅行の多さもあって、見えない疲労が蓄積していたのかもしれないが、年齢的にも仕方ない面はある。これを機に、運動や生活習慣の見直しをすべきだったと感じる。
      • 例えば、朝ジムに通う、自炊で消化の良いメニューにする、など。
    • やりたいことすべてを3ヶ月でこなすのは不可能なので、体力や健康面の改善も1つ取り入れておくべきだったと思う。
  • もし「自分も取得したい!」と思っているなら、タイミング次第ではあるけれど、間違いなく人生の糧になるので、強くおすすめします。
    • 給料が減るなどのデメリットを上回るだけの価値があります。
  • 語学留学など、明確な目的がある場合は事前計画が必須ですが、そこまで明確でなくても「やりたいこと」があるならカジュアルに取得してみましょう。
    • 「仕事に穴を開けるかも」と不安になるかもしれませんが、ちゃんと事前に連絡・調整すれば大丈夫ですし、むしろその日に向けて頑張れるモチベーションになります。
  • 3ヶ月の休みは「あっという間」です。
    • 取る前は「長いな...」と思ってしまうものの、いざ入るとすぐに1ヶ月経ちますし、気づいたら3ヶ月終わってました。
    • 多少のお金の目処がつき、仕事の穴が開かないなら、すぐにでも取りましょう。今が一番若い。一番動けるタイミングなのです。

というわけで、サバティカル休暇のまとめでした。書こうと思いながらなかなか時間が取れず、気づけば5ヶ月近く経ってようやく筆を取れました…。 ブログを書くのも時間がかかるので、これからはスキマ時間を使って少しずつ書いていきたいと思います。それではまた。