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2018-51 / ディスプレイ探訪

ゆく年来る年、師走の忙しない時期ですがみなさまいかがお過ごしでしょうか。

done

ディスプレイとテレビとNHK談義

毎年この時期に、自宅の定期的な支出の見直しをしているのだけど、今年から衛星放送の受信できるマンションに引っ越したせいで、NHKの年間受信料が24,770円(月額2,064円ほど)になってしまった。現在の通信関連の月額費用としては、

  • ワイモバイル … 3,140
  • ソフトバンク光 … 4,863
  • iCloud … 400
  • AppleMusic … 980
  • dアニメストア … 432
  • MoneyForward … 500

となっており、ここと月額2,064円を比較すると、テレビは月に1度見るか見ないか程度の生活だし、見るとだいたい朝の貴重な時間を無駄な芸能ニュースで持っていかれるため、時間投資的にも価値がないし体験が悪い。

災害時のインフラとしても、ソフトバンクの電話は東日本大震災の発生当日は繋がっていたという情報があり、その日以降もラジオで情報を取得できていることから、やはりテレビに投資する意味は低いと考えた。しかもこの支払いはあくまでNHKの受信料であり、1局で2,000円はやはりぼったくりすぎだろうと考えると、改めて解約しようという方に気持ちが傾いた。

NHKといえば兎角難癖つけて解約させてくれないことで有名だが、まずはB-CASカードを破棄することで解約できないかと考えて、それを紹介しているサイトを見つけ、これを理由として申し込んでみることにした。

が、玉砕。「B-CASカードは2000円程度で再発行できてしまうため、受け付けられない」との返答だった(この場ではそれで引き下がったのだが、後からよく考えるとその理屈おかしいやろおいコラと思ったが、蒸し返すとどうせこっちの汚点になるので引き下がることに)。

それなら正面突破するしかないなと考えて、テレビを売ることにした。現物がなければ、チューナーもアンテナとの接続もないので解約にならざるを得ない。それに納得できない電話応対をもらったことで、やっぱり何が何でもNHK解約してやるわちくしょうという気持ちになった。こうなりゃ意地だ。

とはいえ、このテレビはMac miniのディスプレイとしても活用していたため、経済的にはNHKの受信料を払わなくてよくなる分、次のディスプレイを買う初期投資が増えるため、長く使わなければ投資した分を回収できないということになる。

では次の買い替えどきはいつ頃か、と目算すると、現在登場し始めた8Kのディスプレイが狙い目で、現在の値段が落ち着いてくるであろう2023年ごろを狙って買い換えるのが良さそうかなと考えている。

このタイミングで買い換えることでプラマイゼロに収束させるのが狙いだが、そうなるとおよそ12万程度が出せる上限で、それ以上出すとNHKを解約したのに長期的には赤字という事態になってしまう。という訳で、まずはディスプレイを漁っていくことにしたのだが…まさかここからが本番になるとは思っていなかった。

1台目: JAPANNEXT JN-VT550UHD

馴染みのないメーカーだったが、55型4Kで 63,970円 という超破格値に心が動き、口コミを見る限りまぁ地雷でもないだろうというのはわかったのでとりあえずこれでいいかと購入。そして設置して、少し使ってみてわかったこと。

…まぁ、安いなりに頑張っているというか。このくらい手を抜くのは許せるというところを全部手を抜いたという感じだった。一言で言うならば、「4Kディスプレイ界のLCCがJAPANNEXT」なんだなということだった。正直これでも我慢はできたのだが、もともと「映ればなんでもいいや」と思っていた自分の考えがまったく違うことに気付かされた。

その最たるものがCECだ。各社によって呼称は違うが、ブラビアリンクとか、ビエラリンクとか呼ばれている、テレビ-接続機器間の連動の仕組みである。これが搭載されていると、PCを繋いだらディスプレイの電源をつけるとか、ディスプレイのボリュームをリモコンを使わずに弄ったりとかが可能になる。

Macを使っている人間としては、ディスプレイの操作にリモコンを使うことは邪道で、全ての操作がキーボードとトラックパッド(マウス)からなされるべきである、と言う信念がある。今回のJAPANNEXTのディスプレイにはこれがまったく入っておらず、「家に帰ってきたらディスプレイの電源をリモコンでつける」と言う、Homekitで頑張ったことを根こそぎ否定される操作をやらざるを得なくなった。

これは流石に我慢できず、早々に次のディスプレイを探す決断をした。

2台目: DMM.make DKS-4K55D

とりあえずCECが入っていればいいことがわかったので、次に安いDMM.makeのものに目をつけた。DMMの4Kディスプレイと言えば、初代のディスプレイを仕様を誤魔化して売って返金騒ぎになったことが記憶に新しかったので、微妙に敬遠していた節があった。

とは言え、Webで公開されている説明書を見ると、メニュー画面の中にCECが入っていることが明記されているし、これは対応しているだろう、と思い、念には念を入れてカスタマーサポートセンターにも問い合わせて、下記の返答を得た。いけるで工藤。

DMM.make 4Kディスプレイ第2弾 DKS-4K55D / DKS-4K65D につきましてはHDMI-CECに対応しております。 なお、ディスプレイ側からCECの細かい設定は無く、機能のON/OFFのみの設定となります。 (ディスプレイ電源>外部機器電源連動、等の機能毎の細かい制御設定はできません)

また、CECについて全ての機器での動作を保証する物ではございませんことを、予めご了承ください。

乗るしかねぇ、この(年末商戦の)ビッグウェーブに。と半分勢いで購入。

ちなみにここまで言っていなかったが、実はMacにはCECの機能はない。これは公式にも明記されている。

Mac コンピュータは、CEC (Consumer Electronics Control) を使った HDMI デバイスの制御に対応していません。

じゃあどうするかと言うと、HDMI-CEC Adapterと呼ばれるCEC信号を出すための特殊なデバイスを用意して、それを経由して信号を発するのである。

cec-clientと呼ばれるCLIで信号を送ることができるので、これを使うとテレビの電源をRPiで好き勝手にできたりする。下記はGoogle Homeと連動させた参考記事。

そして DMM.make のディスプレイだが、CECは確かに動いた。だが電源オンだけだった。CECだと電源を消せないのだ。 流石にこれは予想していなかった。「全ての機器での動作を保証しない」とは言ってるものの、言葉通りとは恐れ入った。

これを確認したのが先週の日曜だったが、もうこの時点で手放す覚悟を決めた。やるとなったら最後までやり抜く。絶対にだ。帝王に逃走はないのである。

3台目: IODATA LCD-M4K552XDB

次のターゲットをどこにするか考えたとき、55型の4Kモデルで絞ると、Acer、UPQ、IODATA、SONY、パナソニックが考えられたのだが、AcerはHDMI接続が2本しかなくメインディスプレイとしては微妙(かつ以前PCを買った時にあまりサポートが良くなかった思い出があり、メーカーが嫌いになっていた)、UPQはDMMの元請けだからどうせ似たようなものが出てくることが想像できた。SONY、パナソニックは品質が良いのは見て取れたのだが、あまりにも高い。特にパナは20万を超えてきたので赤字まっしぐらである。

となると、残る選択肢はIODATAに絞られた。IODATAもHDMI3本と微妙な部分はあるのだが、嫌な思いはしたことがないし、Webの仕様も丁寧に書かれており、信頼の置けるメーカーだと思えていたので、ここでPayPayに乗って安く買ったろ作戦に入ることにした。

だが買ってきていきなり躓く。まともに電源がつかない(一度オフにするとなぜかオンにしても再度映らない問題にぶち当たる)。「はーーーゴミ掴んだかーー」と思いながら、公式サイトを見たら11月末にディスプレイのソフトウェアアップデートが出ていたことに気づき、早速投入したところ見事に改善した。これ後1ヶ月早く出費見直していたら失意のまま売ってたなーと考えると運がよかったかもしれない。

そしてCECを使っての電源のオン/オフの試験をしたところ…見事に成功!cec-clientだけで全部コントロール可能!リモコンはゴミ!そうこれだよこれ!求めていたのは!!!!!!!!!!!!!と言うわけで、これをhomebridgeと組み合わせて、こういう芸当ができるようになった。第3部(台)、完!

深くは触れないが、CEC自体との格闘もだいぶ長期戦になった。ケーブルの長さ・質にも信号が左右され、アダプターを介した時の挙動でディスプレイが反応しないなどのトラブルもあり、マイナーなメーカーだったこともありネットで拾える解決方法も限られていて、結局最後はかなり強引な実装で無理やり解決することになった。

本当は言語ネイティブな実装に落とし込んでドヤ顔したかったのだが、RPiでの動作を前提としたものが多く、Macでの開発となるとかなり難儀してしまった。まぁここは妥協してもいいやろ…。

そして現在の私の自宅はご覧の有様です。まぁ来週には3枚ともヤフオクで落札されて出荷されるのですが。

今回の件で学んだこととしては、月並みだがやはり買うものの要件定義を最初に曖昧でも固めることは大事だな、ということ。そしてPayPayキャンペーンって偉大だったなと言う話でした。こんなバカみたいな買い物してもビックカメラで20%+10%ポイントで戻ってきたからな!畜生!

ちなみに、このIODATAのディスプレイにも少しだけやらしい部分はあって、VESAマウントするところの位置が微妙に他の機種より高いことがある。

写真で見るとわかりやすいのだが、VESAマウント用のネジ穴が、ディスプレイ裏面の下側に寄ってしまっているせいで、取り付け後のディスプレイが全体的に高く上がってしまい、普段座っていると見上げるような構図になってしまい、とにかく首が痛くなってしまう…。

とはいえこのスタンドだともうこれ以上は下に下げられないので、やるとしたらテレビスタンドを買い換えるか、座椅子を買うかしかないのだが、これも買い換えたものばかりで出費が…。どこかで我慢をせざるを得ないのかなとは思いつつ、次回のボーナスに思いを馳せるのであった。

issue

技能試験

結局、11月も12月もまとまった勉強時間を確保できず、電気工事士の技能試験は未受験で不合格になった…(´・ω・`)

改めて勉強の計画を振り返ると、12/8の試験だったので11月から技能試験の勉強を開始しようと考えていたのだが、13問の出題問題を3回演習しようと思うと、1つに1時間かけたとして39時間、これを1日1つずつやるとしたら1ヶ月では足りず、4回やるほどの時間はなおさら持てないし、更に途中1週間の出張があったことを考えると、かなり厳しい勉強スケジュールを組んでしまったせいで、途中から間に合わないオーラに呑まれてしまったなぁと言う反省が残った。

次回前期の申し込みもやるかどうかは迷っているが、今回の教訓から2~3ヶ月で勉強期間を作れば余裕を持っていけるはずなので、再トライと言うことで取り組んでいきたい。(逆に3日捧げて3万追加で講習受けると言う手もあるが、時間を作るか金を出すかの違いなんだろうなぁという印象)

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途中でも紹介しましたが、ヤフオクで不用品を色々と出してます。なんか欲しいものあったらどうぞ。ってことブログ読んだ後だと買う気起きなさそうだけど。